東方ヴォーカル教室


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八雲紫の特別課外授業 ~ EX時間目 「模倣」



紫:みんな久しぶりね!
  元気してる~!?

魔:何で紫が東方ヴォーカル教室に出てくるんだよ・・・
八雲紫の特別課外授業 ~ EX時間目 「模倣」
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茨木華扇が教える東方ヴォーカル教室 ~ 8時間目 「ヴォーカル2」



茨木華扇:皆さんお久しぶりです。
       東方ヴォーカル教室の始まりですよ!

霧雨魔理沙:色々突っ込みどころ満載なんだけど、多すぎて何から突っ込めばいいのか・・・
茨木華扇が教える東方ヴォーカル教室 ~ 8時間目 「ヴォーカル2」

慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 7時間目 「低音」




上白沢慧音:皆久しぶりだな!元気にしてたか!?

藤原妹紅:なんでそんなハイテンションなんだよ・・・
慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 7時間目 「低音」

慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 6時間目 「音数」




上白沢慧音:ふむ、この曲はいいな。

藤原妹紅:どうしたんだ?

慧:いやなに、東方ヴォーカルで良い曲を探していたんだ。
  それで、おっ!と思ったのがあってな。

妹:どの曲だ?
慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 6時間目 「音数」

慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 5時間目 「作詞」




上白沢慧音:風邪が流行っているが、生徒の皆は大丈夫か!?
        5時間目の始まりだ!

藤原妹紅:いつにも増して元気だな。

慧:ああ、ちょっと良いことがあってな。

妹:お、なんだ?

慧:紹介してもらった小説が思いのほか面白かったんだ。
  妹紅も読んでみるといいぞ。

妹:本なんて読まないよ。

慧:好き嫌いするな。
  小説を沢山読めば、言葉の表現方法が色々学べるぞ。
  それが作詞にも役立つんだ。

妹:そういえば今日は歌詞の授業だったな。

慧:東方ヴォーカルの場合、歌詞はアレンジより大変だろう。

妹:そうか?
  適当に文章埋めていくだけでいいだろ?

慧:妹紅・・・
  歌詞の重要性を分かっていないな。

妹:だって歌詞は読まれるかさえ分からないだろ?
  霊夢達だって歌詞は評価対象にしてないって言ってたぞ。

慧:評価対象にしていない理由は、歌詞ほど人によって評価が分かれてしまうものはないからだ。
  だけどな、万人に好かれる歌詞というのは確実に存在するんだよ。

妹:メロディが良ければ歌詞なんてどうでもいいさ。

慧:歌詞を甘くみすぎだ。
  確かにアレンジ、演奏が良くないと、歌詞は読まれもしないだろう。
  だけどな、読んでもらった場合、歌詞が素晴らしいとコアなファンが着くんだ。

妹:コアなファン?

慧:そうだ。
  CDを毎回買ってくれて、ライブにも頻繁に顔を出してくれるようになるぞ。

妹:歌詞にそんな効果があるのか?

慧:BUMP OF CHICKEN が良い例だな。
  無条件にCDを買うファンが大勢ついているだろ?

妹:私はこのバンドの歌詞はあまり好きじゃないな。

慧:人によって歌詞の捕らえ方は変わってしまうからな。
  歌詞の重要性が分かったところで、歌詞の基本を教えて行こう。

妹:歌詞の基本なんてあるのか?

慧:まあ人気が出る歌詞の基本だ。
  カオスな歌詞を書きたい人は適当に流してくれ。

妹:人気が出ることを前提にこの授業は進んでいくからな。

慧:歌詞の基本は全員に共感される歌詞を書くことだ。

妹:当たり前すぎるだろう。

慧:その当たり前ができないから苦労するんだよ。
  全員に共感される歌詞でありながら、それをストレートに表すと低い評価になってしまうんだ。

妹:なんでだ?
  歌詞はストレートが一番だろ?

慧:いや、ストレートに言う歌詞ほどつまらないものは無い。
  ストレートという言い方では語弊があるな。
  答えを言ってしまってはダメだということだ。

妹:意味が分からん。

慧:答えは言わず、聴き手の想像をかきたてるんだ。
  その想像も皆が皆、同じ答えに辿りつかなくてはいけない。

妹:どういうことだ?

慧:「何か」とか曖昧すぎる表現ではダメなんだ。
  その何かを聴き手が想像した場合、人それぞれの答えになってしまうからな。
  使ってはいけないという訳ではないが、使いすぎると表現力の無さを露呈してしまうぞ。
  やはりここは人気の楽曲で教えたほうがいいか。

妹:そうしてくれ。
  慧音の説明じゃ分からん。

慧:妹紅は分かろうとする努力もしてないだろう・・・
  コミケ81の人気楽曲を例に挙げるぞ。
  幽閉サテライトの月に叢雲華に風がいいかな。
  誰もが知ってる曲だろ。

妹:歌詞が難しすぎないか?

慧:いや、ところどころ皆に共感を得られる歌詞が入れられているんだ。
  Bメロの 消えた安らぎに 出会って 芽生えた恋情 譲る気は無い
  ここで妹紅に問題だ。

妹:え?いきなり?

慧:なぜ 譲る気は無い のか答えてみろ。

妹:なにその国語のテストみたいな問題。
  ああ・・・独り占めしたいとか、もう一人にはなりたくないとか、他人に取られたく無いとか
  そんな感じだろ?

慧:色々な表現があるのが日本語の難しさだが、生徒の皆も大体は同じ答えに辿りついただろう。
  例外なく、この感情は人間なら誰にだって持ち合わせているものだ。
  聴き手を無意識のうちに考えさせて、共感させる歌詞が良いんだ。

妹:確かにこの歌詞が 独り占めしたいから譲る気は無い になったら萎えるな。

慧:言いすぎてはダメだというのが分かるだろ。
  最低限の言葉で、だけど聴き手はその歌詞に込められた想いまで簡単に辿りつくのが一番良いと言えるな。

妹:難しいな・・・

慧:じゃあ違う例を挙げよう。
  今度は幽閉サテライトのレプリカの恋だ。

妹:また幽閉サテライトか。

慧:有名サークルだから分かりやすいだろう。
  Aメロの 見惚れるほどに今 咲き誇る君を羨み 憧れを増してく 君のようになりたいと

妹:ん?これ答えを言っちゃってないか?
  君のようになりたい って。

慧:ああ、言ってる。

妹:ダメだろ。

慧:いや、これは良い表現方法だぞ。

妹:さっきは答えを言っちゃダメだって言ってたじゃないか。

慧:それじゃ妹紅。
  憧れている人に面と向かって「君のようになりたい」と言えるか?

妹:無理に決まってるだろ・・・
  本人がいたんじゃ絶対に言えない。

慧:だろ?
  面と向かって絶対に言えないような台詞を歌詞に入れるのは、
  共感しながらも目を背けてしまう内容に、強引に聴き手を振り向かせているんだ。

妹:強引さもいいのか。

慧:悪魔で皆が共感できる内容に限ってだぞ。
  憧れている人のようになりたい、なんて誰もが一度は思った事があるだろ。

妹:確かにな。

慧:それにこれは絶妙な位置で倒置法が使われているぞ。

妹:知ってるよ。倒置法なら。

慧:ああ・・・
  今、妹紅がやってくれた通り「倒置法なら知ってるよ」を 「知ってるよ、倒置法なら」
  と言い換えるのが倒置法だ。

妹:入れ替えた言葉が強調されるんだっけ?

慧:そうだ。
  もし仮に 君のようになりたいと 憧れを増してく という歌詞だったら
  妹紅はどう思う?

妹:なんか微妙だな。

慧:うむ。
  微妙すぎる。
  単に入れ替えただけで言葉の重みが全然違うだろ?

妹:不思議だな。
  言葉っていうのは。

慧:歌詞がイマイチだと思ったら、言葉を入れ替えたり色々試してみるといいぞ。
  ただ倒置法の乱用のしすぎは、単に言葉使いが下手な人だと思われるから気をつけろ。

妹:なんかここまでで歌詞をやっていく自信が無くなったよ。

慧:なぜだ?

妹:難しすぎるだろ?

慧:確かに作詞をするのは非常に大変なことだ。
  特に日本語はな。

妹:英語は簡単なのか?

慧:英語は表現する言葉が少ないから、歌詞も容易なんだが、
  日本語は同じ意味の言葉でも、色々な表現の仕方があるから難しいんだ。
  難しいからこそ、歌詞の内容の深さは世界に誇れるレベルだと思うんだがな。

妹:日本語はセンスが問われるんだな。

慧:ああ。
  センスも当然だが、作詞する場合はとにかく知識を深めて欲しい。

妹:知識?

慧:冒頭でも言ったが、小説や心理学を沢山読んで知識を上げるんだ。

妹:何か変わるとは思えないけど。

慧:小説は絶対読んだほうがいいぞ。
  始めのうちはハリー・ポッターのような簡単な小説でいい。
  慣れてきたら昨年絶賛されたジェノサイドなんかを読んでみるといいだろう。
  色々な表現方法が学べて、知識も深まるぞ。

妹:ハリー・ポッターって児童小説じゃないか・・・
  そんなんで知識が深まるのか?

慧:読んだことがある人なら分かると思うが、著者のJ.K.ローリングは言葉遊びが上手いんだ。
  それを翻訳した人が上手く日本語で表現していてな。
  あのセンスから学ぶことは多いぞ。

妹:小説を読む理由はなんとなく分かったけど、心理学は意味あるのか?

慧:それは心理学を学ぶと、皆が共感する歌詞というものがおのずと分かるんだ。
  例えば反射や投影など、基本的な心理学を学ぶだけで随分変わるぞ。

妹:慧音が何を言ってるかサッパリだ・・・

慧:まあここら辺は興味を持った人は読んでみてくれ。
  東方キャラクターの心理状態を歌詞にしようとしている人は特にな。

妹:東方ヴォーカルだからそういうのは多いよな。

慧:狂気扱いされているキャラがいるが、心理学を学べば誰にでもありえる感情だと分かるぞ。
  それを理解することで誰もが共感できる、中身の濃い素晴らしい歌詞が書けるんだ。

妹:なんだかんだ言って、またまた随分と特徴的な授業になったな。

慧:歌詞の作り方なんて検索すればそこら中に溢れているからな。
  だがどのサイトも歌詞の基本的な作り方しか紹介していないんだ。
  あれじゃ個性が生まれず、今の音楽界がありきたりな言葉で埋め尽くされてしまっているのも納得だろ。
  この授業は他と違って、作詞者のセンスを上げようとするのが目的だ。

妹:いきなり熱く語るなよ・・・



慧:さて歌詞の作成方なんだが、
  作曲してから作詞する「曲先」と
  作詞してから作曲する「詞先」に分かれるが、ここは覚えているか?

妹:ああ、覚えてるよ。

慧:東方ヴォーカルの場合、既に作曲はされているから全て曲先なんだ。

妹:まあ仕方ないことだろ。

慧:だが詞先があってもいいじゃないか!

妹:叫ぶな。
  それに詞先は無理だろ。

慧:いや、前の授業からずっと考えていたんだが詞先の方法を思いついた。

妹:どうやるんだ?

慧:まず歌詞を作るだろ?
  それで歌詞に合う原曲を探すんだ。
  その後、アレンジしていけばいいだろ。

妹:・・・そのまんまだな。

慧:何か変か?

妹:前の授業からずっと考えなくても、10秒あれば普通に思いつくだろ。

慧:うるさい。
  詞先の利点なんだが、やはり小説のような面白い歌詞を書きやすいという点に尽きるな。
  歌詞に定評のあるバンドは後々聞いてみると、詞先だったというケースが多いんだぞ。

妹:前の授業でも言っていたことだな。

慧:ああ、もう一度言うと詞先のセンスが高い人はヴォーカルに多いんだ。
  ヴォーカルの人は一度チャレンジしてみる価値はあるぞ。
  その時、どのように歌うか想像しながら歌詞を書くといいな。

妹:慧音は詞先がオススメなのか?

慧:そういう訳ではないが、東方ヴォーカルで詞先が少ないなんてつまらないじゃないか。
  チャレンジしてみる人が現れて欲しいという願望でもあるな。

妹:なるほどね。

慧:だが詞先が良い事ばかりという訳ではないぞ。
  最近、詞先らしき東方ヴォーカルを聴いたんだが、歌詞もメロディもグダグダだった。

妹:慧音・・・
  チャレンジする人をいなくするような事を言うな・・・

慧:ヴォーカルじゃない人が詞先に挑戦すると、肝心のメロディが微妙になりやすいんだ。
  悪魔でメロディが命だから、歌詞を優先しすぎちゃダメだ。

妹:なにか良い解決方法は無いのか?

慧:ヴォーカルじゃない人が詞先をする場合は、ヴォーカルと同じく歌っているのを想像しながら歌詞を書くんだ。
  詞先は歌い手のことを考えて歌詞をを考えなければいけないぞ。

妹:なかなか大変だな。

慧:正直な所、詞先はヴォーカル以外には薦められない。
  自分がどのように歌いながら歌詞を書けるのは、ヴォーカルにしかできない利点だからな。

妹:やっぱり詞先は無理じゃないか?

慧:曲先、詞先とどちらかに拘る必要はないだろ?

妹:ん?
  どういう意味だ?

慧:どちらもやってしまえばいい。

妹:何を言ってるんだ・・・
  そんなの無理だろ。

慧:いやいや、どちらもやっている曲は結構多いぞ。

妹:どうやるんだ?

慧:基本は曲先で作るんだ。
  メロディがなんだかんだ言って一番重要だからな。

妹:とりあえずは普通に東方ヴォーカルを作る要領でやるんだな?

慧:そうだ。
  そして曲先で作った後に、ブリッジを詞先で作るんだ。

妹:ブリッジって何だ?

慧:知らないか・・・

妹:聞いた事もない。

慧:音楽のパートは基本的に
  イントロ → Aメロ → Bメロ → サビ → 間奏 → ブリッジ → サビ → アウトロ
  と続くんだ。
  ブリッジの代わりに、Bメロ、サビのアレンジ(大サビ)を入れたりするのも一般的だな。

妹:ブリッジっていう呼び方は初めて知ったぞ。

慧:ブリッジは内容が濃い歌詞を入れて置くのがおすすめだ。
  後のサビを盛り上げる役割があるからな。

妹:その箇所を詞先で作れと?

慧:ああ。
  東方ヴォーカルはブリッジを使用している曲が極端に少ないんだ。
  みんなBメロかサビのアレンジ、もしくは直でサビに突入と言えるな。
  ブリッジはアレンジじゃなく、完全なオリジナルを入れてもいいと思うんだ。
  この短い部分を作曲するだけなら簡単だろ。
  音は控えめに、ヴォーカルが歌いやすい感じに仕上げればいい。

妹:それぐらいならできそうだ。

慧:ブリッジをとっておきの歌詞にするだけで、聴衆の心を鷲掴みにできるんだぞ。

妹:そんな訳ないだろ。
  ブリッジの歌詞だけで心を鷲掴みにされるほど、聴衆は甘くないよ。

慧:ここは例を挙げた方がいいな。
  とは言ってもブリッジが少ない東方ヴォーカルからは難しいか。

妹:どうするんだ?

慧:そうだな、インディーズで圧倒的人気を誇ったEllegardenを例に挙げよう。

妹:もう数年前のバンドだぞ。

慧:確かに活動停止して久しいが、
  「人気が出る曲作り」という観点ではEllegardenを超えるバンドは当分現れないぞ。
  ヴォーカル・ギター・作詞・作曲担当の細美武士は自分の世界観の持ち方が独特でな。
  それが曲作りに表れて、個性豊かな音楽に仕上がっているんだ。
  売れてからも全く飾ったりしないで、実際に話したときも気さくで素晴らしい人柄だった。

妹:作詞作曲と全部やってたのか。

慧:そうだ。
  前の授業でヴォーカルには、作詞作曲もやって欲しいと言っていたのは
  Ellegardenを聴けば理由がよく分かるぞ。

妹:慧音がこんなに推すバンドなんて珍しいな。
  そんなに凄いのか?

慧:日本人が好む曲調に洋楽級の演奏レベルだからな。
  それとインディーズレーベルのバンドで人気になってもファンになるのは大抵男性なんだが、
  Ellegardenは例外的に女性ファンが非常に多かったんだ。
  その秘密が歌詞にあるんだぞ。

妹:歌詞で女性ファンがつくなんてありえないだろ。

慧:そう言ってられるのも今のうちだ。
  妹紅もEllegardenの歌詞を聴いたら、胸キュンで乙女のように心がトキめくぞ。

妹:ありえない・・・ 

慧:とにかく聴いてみろ。
  まずは Fire Cracker のブリッジからだ。
  ちなみに英語の歌詞を和訳して紹介していくからな。



妹:カッコいい曲だな。

慧:ブリッジは1分50秒辺りからだ。

妹:英語で分からん。

慧:まあ待て、和訳で言うぞ。
  
僕がよく歌ってた古ぼけた夏の歌
なぜだか君は僕を気に入ってくれた
君と一緒にいるのは本当に楽しいんだ
君に話しかけるだけで死ぬ思いだったなんて
想像もつかないだろうね
ほっとけばいいさ
僕らは一つになれるから


妹:・・・・・・・・

慧:遠慮しなくていいぞ?

妹:キャーーー!細美ーーー!!

慧:こんな風に細美は女性を虜にしていったんだな。
  本人はモテているという自覚が全くないらしいが。

妹:今からEllegardenのCD全部買ってくる。

慧:私のを貸すから早まるな。
  君に話しかけるだけで死ぬ思いだったなんて
  想像もつかないだろうね

  この部分は最初に言った、ストレートに言わず、でも答えには誰もが容易に辿りつく歌詞だろ?

妹:ようするに私の事が大好きで話しかけることがなかなかできなかったということだな?

慧:間違っても妹紅のことではない。

妹:正直、想像以上だった。
  女性陣はこの歌詞の破壊力に耐えることはできない。

慧:他の部分の歌詞は男性受けしやすいパンクな感じだから、男性にもモテモテだったんだ。

妹:凄まじいな・・・

慧:まだ終わりじゃないぞ。
  次はStereomanのブリッジだ。



妹:早く訳してくれ!

慧:焦るな。
  ブリッジは2分を過ぎた辺りだ。
  これは英詞の方が良さが分かるから載せておくぞ。

It's over my friend
The stoem is gone and I still think of you
Yeah I still think of you
You're older Grown up
You won't believe I still think of you
But I still think of you
I just can't let go
It makes me sick


もう終わったよ
嵐は去ったんだ 僕はまだ君を想ってる
君を想ってる
君は年を取り 大人になって
信じられないと思うけど
僕はまだ君を想ってる
やり過ごせないんだ
嫌になっちゃうよ


妹:Yeah I still think of you の歌い方で私は鼻血を噴いた。

慧:ちゃんと掃除しろよ・・・

妹:確かにこれは英詞の方が良さが分かるな。

慧:妹紅も言っていた Yeah I still think of you は自分で作詞しないと、こんな歌い方は絶対にできない。
  気持ちの入り方が全然違うのが分かる一番の良い例だ。
  ヴォーカルには自分で作詞して欲しいと言った理由がよく分かるだろ?

妹:ああ、痛い程よく分かった。

慧:メロやサビの歌詞は心が疲れているような感じなんだが、
  ブリッジを聴くことで、その理由が分かるんだ。
  ようするにブリッジに曲全体が集約されていると言ってもいい。
  ブリッジ一つでここまで印象を変えることができるんだぞ。
  ちなみに、この歌詞の良い点は分かるか?

妹:君を想ってる理由を言ってないからいいんだろ?
  それでいて想い続けている理由なんて誰にでも分かるからな。

慧:そうだな。
  良い歌詞というのは言いすぎていないんだ。
  説明文のような歌詞になってはダメだぞ。
  それに万人受けする歌詞ながら、東方ヴォーカルの歌詞で妹紅の心象を書こうとする場合、
  なかなか参考になるだろ?

妹:君は年を取り 大人になって
  信じられないと思うけど
  僕はまだ君を想ってる

  の所か?
  確かに蓬莱人にはグサッとくる歌詞だな。

慧:ああ、誰もが共感できる内容でありながら、永遠の時を生きる蓬莱人の心象を表せるだろ?

妹:なるほどね。
  慧音が東方キャラクターの心象を歌詞で表す時の説明で言っていた、
  「誰にでもありえる感情」という意味が少しは分かったよ。

慧:言葉で説明するより、例を挙げたほうが分かって貰えるな。
  この二つの例だけでブリッジの重要性が分かっただろ?

妹:よく分かったよ。
  細美は素晴らしいと。

慧:違う。



妹:慧音が好きな歌詞の東方ヴォーカルはあるのか?

慧:あまり無いな。
  率直な東方ヴォーカル全体の感想は、みんな知識が浅すぎる。

妹:また早苗に突っ返されても知らないぞ・・・

慧:日本語は難しいから仕方ないことなんだ。
  歌詞を見てると、もっと他に良い言い回しがあるだろ!と突っ込みたくてしょうがない。

妹:たまに画面前でウズウズしてるのはそのせいか。

慧:良く言えば独特な歌詞を書いている人が多いと感じたな。

妹:悪く言えば?

慧:カオスな小説。

妹:そりゃあ確かに独特だ・・・

慧:皆に言えることは、色々と経験して知識をもっともっと増やして欲しい。
  細美はアメリカで音楽と全く関係ない仕事をしたり、海外へ一人旅に出かけたりと
  とにかく人生経験が豊富なんだ。
  その経験と知識があるからこそ、誰もが心に響く歌詞を書けるんだ。

妹:なるほど。

慧:自分の脳内だけで考えたような歌詞じゃ、聴き手の心には絶対に響かない。
  ここでちょっと原点に戻るか。

妹:原点・・・ていうと何だ?

慧:聴き手の事を考えて曲を作れ、と前に言っただろ。

妹:言ってたっけ?

慧:お前な・・・
  聴き手にノリノリになって欲しい、と願えば自然とノリノリな歌詞になるんだ。
  他にも楽しんで欲しい、感動して欲しい、幸せになって欲しいなど色々あるだろ。
  聴き手の事を考えて歌詞を書けということだ。
  独りよがりの歌詞はちょっと頂けないな。

妹:聴き手を考えるのは大切なことなんだな。
  この授業で歌詞を書くということが凄く大変だと分かったよ。

慧:だがな、一番面白いことでもあるだろ?

妹:確かに今までの授業で一番興味深かったな。

慧:自分の表現次第で聴衆の心を鷲掴みにできるんだ。
  こんなに楽しい物はないぞ。

妹:作業してて一番楽しいのは作詞かもな。

慧:もう一度言うが、歌詞を読んでもらうには素晴らしいアレンジが大前提なんだ。
  歌詞に拘るのはアレンジを鍛えてからにした方がいいぞ。
  霊夢は生半可なメロディじゃ歌詞には見向きもしないからな。
  それじゃ長くなってしまったが、今日の授業はこれで終わりだ!

妹:細美が素晴らしいことが良く分かった授業だった。

慧:他にあるだろ・・・
  ちなみに早苗が気にいっている歌詞の東方ヴォーカルは、
  Liz Triangle の The Starry true だ。
  女性が好みそうな歌詞だな。

妹:なんで早苗が気に入ってる曲を言うんだ?

慧:この前、授業のやり直しを何回もさせた仕返しだ!

妹:いや・・・仕返しになってないから・・・

慧:細かいことは気にするな!
  では次の授業でまた会おう!
  一段と冷え込んできたから、体調管理は万全にしろよ!

妹:皆には分からないかもしれないが、慧音は服を四重に来て完全武装してるぞ。


ハリー・ポッターシリーズ 全7巻セット

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慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 5時間目 「作詞」

慧音先生が教える東方ヴォーカル教室 ~ 4時間目 「ヴォーカル」




上白沢慧音:みんな!元気にしてたか?
        4時間目の始まりだ!

藤原妹紅:・・・・・・・・

慧:おい。
  黙ってないで挨拶しないか。

妹:慧音・・・
  無理するなよ・・・

慧:ん?
  無理なんてしてないぞ?

妹:ルナティッククリア直前で被弾したかのように目が死んでるぞ。

慧:妹紅よ。
  辛いときこそ無理してでも元気を出すものだぞ?

妹:だからって・・・
  この授業のやり直し6回目じゃないか・・・・

慧:うむ・・・

妹:ユーザーの皆は何を言ってるんだ?
  と思うかもしれないけど、実は何回もこの授業はダメ出し喰らってやり直してるんだ。

慧:早苗は霊夢以上の鬼巫女になれるかもしれないな。
  まさかこんなに突っ返されるとは思わなかった。

妹:一体何がダメなんだ?

慧:早苗曰く
  「プロ思考過ぎます」
  らしい。

妹:どういう意味だ?

慧:授業の内容が同人じゃ着いてこれないレベルらしい。
  もう少し簡潔な授業にしてくださいと言われたな。

妹:あれか?
  慧音がヴォーカルとはこうあるべきとか、しかるべきとか、熱く語りすぎたせいか?

慧:どうだろうな。
  あまり言及するとまたやり直しになるから、そろそろ授業に入るぞ。

妹:もうやり直しは勘弁だ。

慧:だったら元気だして行くぞ。
  まずこの授業は人気が出ることを優先して語るから、このことをよく頭に入れておいてくれ。

妹:いつも言ってることだな。

慧:とりあえず人気を得たいなら、男性じゃなくて女性ヴォーカルだ。
  男性ヴォーカルをやりたくても、売れたいなら我慢して女性ヴォーカルを選べ。

妹:きつく言い過ぎてまたやり直しになっても知らないぞ。

慧:これぐらいなら大丈夫だろ。
  別に東方キャラがほとんど女性だから女性ヴォーカルにしろ!
  という意味ではないんだ。

妹:じゃあどういう意味なんだ?

慧:単純に皆に受け入れられやすいのが女性の声なんだ。
  男性ヴォーカルは女性に比べると人気が落ちるからな。
  ソロ活動している男性なんて数えるほどしかいないだろ。

妹:そういえばそうだな。

慧:どうしても男性ヴォーカルで行きたいなら、レベルの高い生バンが必須だ。
  東方で人気の男性ヴォーカルは RegaSound  TaNaBaTa  石鹸屋 が挙げられるが
  全部が全部生バンで、その上東方以外でも活躍している腕利きだろ?

妹:男性ヴォーカルの道は険しいんだな。

慧:だが悪いことばかりでもないぞ。

妹:なんかあるのか?

慧:男性は女性ヴォーカルに比べると歌手生命が長いんだ。
  気力と喉が続く限り、いくつになっても人気を維持できるからな。

妹:女性ヴォーカルは短命なのか?
  そういえばメジャー、インディーズでも30を超えたあたりから見かけなくなる人が多いな。

慧:結婚、育児、出産と女性は色々あるからな。
  でもそれ以上に30を超えたあたりから、若い層からの支持が得られなくなって結果やm

妹:おいバカやめろ。
  早くもこの授業は終了ですね。

慧:おっと危ない。

妹:わざとだろ・・・

慧:現実を知って欲しいというのがあるからな。
  率直に言うと、女性ヴォーカルのピークは20代だ。
  そのピークを少しも無駄にしないで欲しいんだよ。

妹:気持ちは分かるけど。

慧:いつも体調管理には気をつけろ、と幾度となく霊夢達も言っているだろ?
  軽く受け流している生徒が多いだろうが、風邪をひくというのは人生を無駄にしているのと一緒だぞ。
  仮に体調を崩して歌えない期間があった場合、それは毎回ボムを抱え落ちしているようなものだ。

妹:すまん。
  いきなり東方に例えられても意味が分からん。

慧:うむ、他に良い例えが見つからなかったんだ。
  歌手生命というのは驚く程短いからな。
  その短い期間を全力で歌って欲しいし、風邪なんかで歌えないなんて悲しいからな。  

妹:イマイチ分からん。

慧:蓬莱人のお前には分からなくても仕方ないか。

妹:それに風邪をひくなんて仕方ないことじゃないか?

慧:そう思うのはまだまだ子供の証拠だよ。
  そうだな、プロのスポーツ選手が風邪で休むなんて聞いたことないだろ?

妹:そうか?
  いるような気がするけど・・・
  あれ?

慧:いないだろ。
  基本プロと呼ばれる人達が体調を崩して休んだ場合、自己管理ができていないと言われ、
  それだけで給料ダウン、頻繁に続くようならクビだ。
  投げれない野球選手、走れないサッカー選手、歌えないヴォーカルには一銭も払う価値がないんだ。  

妹:厳しい世界なんだな。

慧:ヴォーカルをやっている人は特に自己管理に徹底して欲しい。
  常に最高のパフォーマンスを発揮できる状態を維持するんだ。
  体調不良は1,2日で治ったとしても、その後何日も最高の声を出せる状態では無くなってしまうんだぞ。
  それに声帯を痛めたら冗談じゃ済まないからな。

妹:いわゆるガラガラ声がずっと続いてしまうのか。

慧:そうだ。
  さっきも言ったように歌手生命というのは驚く程短いんだ。
  一曲一曲を全力で悔いなく歌って欲しい。
  今このときに出会った楽曲を歌うチャンスは人生に一度きりなんだ。
  人生に一度きりの曲を最高の状態で歌えないなんて悲しいだろ。

妹:いや、また歌えばいいじゃないか。

慧:そういう意味じゃない。
  頒布したCDを声に納得いかないから回収します!なんてできるわけないだろ。
  一度頒布したものは永遠にそのままなんだ。
  再録して新しく作り直したところで過去の曲が消える訳でもあるまい。

妹:あれか、あれだな?

慧:なんだ?

妹:あれだ。
  レミリアの妹がよく言ってるやつ。

慧:フランドールか?

妹:そうそう。
  あんたがコンティニューできないのさ!
  だな?

慧:ああ、まさしくそれだな。
  妹紅も495歳の子供より良い台詞を考えろ。
  ずっと年上だろうが。

妹:無茶いうなよ。

慧:ここまで言ってなんだが、歌いすぎるもの禁物だぞ。
  喉を酷使すぎてポリープになったら洒落にならないからな。
  喉の限界を知って、適度に歌うのがベストだ。

妹:ポリープってなんだ?

慧:微妙に違うが腫瘍のようなものだ。
  歌手など喉を酷使する仕事柄の人は喉にポリープができやすいんだ。
  治ったとしても声が変わってしまう可能性が結構あってな。
  特に酒やタバコが好きで歌いまくるという人は、声に違和感が出た場合すぐ医者に行った方がいい。

妹:声が変わるって恐ろしいな。

慧:C81で某人気ヴォーカルはちょっと喉を使いすぎている気がするな。
  自覚が無いかもしれないが、よく聴くと声が掠れているぞ。
  多数の依頼を受けて大変なのは分かるが、断る勇気も必要だからな。
  自分の最高のパフォーマンスを保てる仕事量以上は引き受けちゃダメだ。

妹:ヴォーカルは色々と大変なんだと分かったよ。

慧:歌うだけなんだからラクだろうと勘違いしている人がたまにいるが、そんなことは無い。
  逆に精神面の負担はヴォーカルが一番辛いだろう。

妹:今度は精神面まで行くか。

慧:マイナスの評価を一番受けやすいのがヴォーカルだからな。
  自分の評価を真摯に受け止められる姿勢じゃないと、心が折れて参ってしまうぞ。

妹:批評を気にする必要なんてないじゃないか。
  ロクな評価してないのばかりだろ。

慧:そうできればいいんだが、他人の意見を聞かない事は非常に怖いことなんだ。

妹:え?
  なんで?

慧:分かりやすい例を挙げるぞ。
  スクウェア・エニックスがユーザーの意見を全く聞かず、社員の言葉すら無視した結果がFF13だ。

妹:怖いぐらいよく分かった。

慧:スクウェア・エニックスの上層部のせいにも一丸にはできないがな。
  妹紅の言った通り、大半はロクでもない評価ばかりなんだ。
  理由もなく駄作といわれたら、それはスクウェアもユーザーの声なんて聞きたくなくなるだろ。
  だがそのせいで、本当に内容のある批評まで無視したのはスクウェアの責任だ。

妹:これが同人でも同じことがいえると?

慧:そうだ、規模が小さくなっただけだな。
  中傷なんて軽く受け流して、内容のある評価はきちんと聞くべきだ。
  間違っても人の意見を絶対に聞かない、というのはNGだぞ。
  でもたまには我を通すのも悪くないと思うけどな。

妹:結局どっちつかずじゃないか。

慧:そうカリカリするな。
  ヴォーカルは体調面だけでなく、精神面も充実させろということだ。





慧:他にヴォーカルにアドバイスすることか・・・

妹:何かあるか?

慧:そうだな。
  歌うなら一緒に歌詞も携わってほしいな。

妹:面倒だ。

慧:歌いもしないくせにお前は何を言ってるんだ。

妹:何か理由があるのか?

慧:うむ。
  簡潔に言うと歌唱力が上がる。

妹:簡潔すぎるだろ。

慧:他人が作った歌詞を歌うよりも、自分で作った歌詞の方が気持ちの入り方が全然違うんだ。
  実際に作詞して歌っている人なら分かるだろ。

妹:自分で作った歌詞を歌うなんて恥ずかしくないか?

慧:人前で歌うだけで十分恥ずかしいだろう。
  今更何を恥ずかしがる必要がある。

妹:そうは言ってもね・・・
  それに聴いてみても違いが分からないって。

慧:自分で書いた歌詞を歌っても歌唱力が上がらない人は、
  単純に歌詞のセンスが無い。

妹:慧音・・・

慧:変な見栄を張って綺麗ごとばかりの歌詞を書いてないか?
  それじゃ他人が書いた歌詞を歌っているのと一緒だ。
  歌詞の授業のときにここら辺は詳しく言おう。

妹:歌詞の授業もあるのか。

慧:次にやる予定だ。
  でも他の人が書いた歌詞が悪いって意味じゃないぞ。
  歌詞のセンスが高い人は本当に良い詩を持ってきてくれるからな。

妹:自分で歌詞を書く場合、文章力が無い人はどうするんだ?

慧:勉強しろ、と言いたいがそうもいかないだろうな。
  その場合は文才がある人に助力を求めるんだ。
  なんだかんだ言って、できる人にアドバイスを貰うのが一番だぞ。

妹:結局そうなるか。

慧:歌詞に関しては次の授業でな。
  他にアドバイスは・・・
  対人能力を一流接客業並みに鍛えろ。

妹:何をいってるんだ・・・

慧:冗談だと思うだろ?

妹:冗談にしか聞こえない。

慧:ところが全く冗談じゃないんだ。
  ヴォーカルはサークルの顔なんだ。
  ライブでMCをやるときだって、ヴォーカルをメインにやるのが主流だからな。

妹:同人なんだから、ライブをやるかすら分からないだろ。

慧:いや、人気になれば必ずライブの依頼が来る。
  そしてライブの魅力には逆らえない。
  最初は出ないと思っても結局は出てしまう。
  最終的にライブではじける。

妹:ライブなんて出たいとも思わないけど。

慧:最初はみんなそう言うんだがな。
  一度大勢の人前でライブをして、あの気持ちよさを味わうと二度と抜け出せなくなるぞ。

妹:それ中毒だろ・・・

慧:まあ中毒だな。
  それで対人能力に話を戻すが、ライブの楽しみの半分はMCだ。
  普段聞けないメンバーの本音を知りたくてライブに来る輩だっているからな。

妹:MCなんてどうでもいいじゃないか。
  私は歌さえ聴ければいいよ。

慧:そう考える人は多いかもしれないな。
  だがな、MCが上手くできるかできないかで、ファンが着くかが大きく変わるんだ。
  プロでMCが下手な人はまずいない。
  バンドの場合、MCが下手だとスカウトなんて絶対にされないと言っても過言じゃないぞ。

妹:なんでだよ。
  MCよりも歌を聴いてスカウトしてやれよ。

慧:納得いかないのも無理はないかもしれないが・・・
  ライブは場の空気を作ることが大切なんだ。
  そして、MCの出来次第で場を最高に盛り上げることも、いきなりチルノに抱きつかれたような極寒の空気にすることもできる。
  MCがグダグダだと、後の曲がいくらよかろうが盛り上がりに欠けたライブになってしまうんだ。

妹:でもさ、MCなんて簡単だろ?
  単に観客の前でおしゃべりすればいいだけじゃないか。

慧:それじゃ妹紅。
  今からこれをご覧のユーザーの皆に笑える話を言ってみろ。

妹:え?

慧:遠慮しなくていいぞ。

妹:ええっと・・・

慧:簡単なんだろ?

妹:よし・・・
  布都ちゃんが吹っ飛んだ!

慧:・・・・・・・

妹:・・・・・・・

慧:・・・・・・・

妹:正直、すまなかった・・・

慧:予想を超えた酷さだった。

妹:なんだろうな。
  ふとんがあったら入りたい。

慧:大勢の客を楽しませるのは至難の業だろ?
  例えば、新しい学校、職場、サークルに初めて行ったら、必ず自己紹介の挨拶をすると思うが。

妹:ああ、面倒で嫌なやつだな。

慧:それを嫌な時間だと思ったら既にMCのセンスすらない。
  逆にその場で皆を笑わせるぐらいの話術がないとダメだ。

妹:・・・確かに至難の業だな。

慧:下手にウケを狙って滑ると逆に辛いから、最初の頃のMCは無難な台詞を選んだほうがいいだろう。
  たまに口下手なヴォーカルに代わって、違うバンドメンバーがMCをやる場面も見られるが、
  あまりいただけることではないな。

妹:口下手ならしょうがないじゃないか。

慧:だから鍛えろと言っているだろ。
  苦手だからって逃げてたらいつまでたっても上手くならないぞ。
  観客が聞きたがっているのはヴォーカルのMCなんだ。
  他のメンバーが話すのは基本的にヴォーカルに振られてからだな。

妹:ヴォーカルはMCも上手くならなきゃいけないのか・・・

慧:MCなんて私には関係ない、と思う同人ヴォーカルの方が多いかもしれないが、
  売れたい、人気になりたい、という志しがあれば、決して他人事の話じゃないぞ。

妹:ヴォーカルは歌うだけじゃないんだな。

慧:こう考えるとヴォーカルの負荷は尋常じゃないだろ?
  他のメンバーがギターやドラムの練習をしている間、
  ヴォーカルは歌の練習の他に、作詞、MCの内容、対人能力向上、体調管理の徹底など、
  ここでは書ききれないほどのことをやらなきゃいけないんだ。

妹:まだあるのか・・・

慧:だからと言ってたいした努力もせずに天狗になっているヴォーカルがいるのも事実だがな。

妹:慧音・・・
  顔が怖いぞ・・・

慧:ああ、すまんすまん。
  ヴォーカルは影の努力を怠らない努力と精神力が必要不可欠だ。

妹:作曲しないで済むだけマシか。



慧:妹紅、本音を言っていいか?

妹:やめておけ。

慧:そうか、遠慮なく言うぞ。

妹:基本、東方キャラは人の話を聞かないという欠点があるな。

慧:ヴォーカルには作曲もやってほしい。

妹:お前は一体何を言っているんだ・・・

慧:ちゃんとした理由があるんだ。
  やはりヴォーカル曲はヴォーカルがメインだろ?

妹:まあそうだな。

慧:ヴォーカルのメロディが曲の命となるんだ。
  そのメロディを一番考える時間が多いのはヴォーカルだ。
  ギタリスト、ピアニスト達がヴォーカルのメロディを考えることはあるにせよ、
  ヴォーカルほど長い時間じゃないだろ。

妹:もっと簡単に話してくれ。

慧:ようするに命となるヴォーカルのメロディに一番詳しいのはヴォーカル自身なんだ。
  たまに作曲を依頼すると、想像以上に素晴らしい曲を持ってきてくれることがあるんだぞ。

妹:そうは言っても、簡単に作曲できるものじゃないだろ。

慧:まあな。
  大半は作曲のノウハウを知らないから、玉砕してくる。

妹:慧音・・・

慧:だがな、メロディ自体は良い場合が多いんだ。
  それにヴォーカルが作曲することの利点は他にもあるんだぞ。

妹:なんだ?

慧:歌詞を考えてから、どのように歌うか想像しながら作曲できるだろ。

妹:ん?珍しいことなのか?

慧:非常に珍しいことだ。
  作曲をしてから作詞をする「曲先」と
  作詞をしてから作曲をする「詞先」の割合は9:1だ。
  東方の場合、作曲は既にされているから10:0と言ってしまっても間違いじゃないだろう。

妹:慧音・・・
  だったら詞先の話なんてしたってしょうがないじゃないか・・・

慧:だからと言って詞先が不可能な訳じゃないだろ?
  後から合うようにアレンジしていけばいいだけだ。

妹:簡単に言うけど、すごく難しいだろ。

慧:確かに難しいとは思うがやろうとすればできる。
  それでな、この詞先のセンスが高い人はヴォーカルに多いんだ。

妹:そうなのか?

慧:歌詞に定評のある人は後々聞いてみると、詞先だというケースが結構あるんだ。
  BUMP OF CHICKENのヴォーカル、藤原基央も詞先なんだぞ。
  もちろん作曲したあとで、メロディに合わない歌詞の作り直しは多少あるがな。

妹:詞先だとなんで歌詞がよくなるんだ?

慧:歌詞から作ると、メロディに頼らないで良い詩を書かなきゃいけないだろ。
  純粋に詩の良さを問われるんだ。
  メロディによる詩の制限もなくなるからな。

妹:でもな、やっぱり東方ヴォーカルじゃ不可能じゃないか?

慧:そうでもないと思うぞ。
  原曲が早い運命のダークサイドやプレインエイジアの場合、
  ある程度、作詞に融通が利くだろ?

妹:だろ?
  って言われても分からん。
  それに早い曲調だったら私のテーマを挙げてくれてもいいじゃないか。

慧:すっかり忘れてた。

妹:本気で忘れた顔をしないでくれ。

慧:歌詞に合う原曲を探すというやり方も詞先になるぞ。
  それに原曲はある程度崩しても良いと思っているからな。

妹:なんだかヴォーカルの授業なのに、歌詞の授業になってきてるな。

慧:詞先について詳しく語りすぎたな・・・
  今日はここまでにしておこう。

妹:いきなり終わらすなよ。

慧:歌詞の授業内容がスカスカになってしまうだろ!

妹:本当に切羽詰まった声を出さないでくれ。

慧:まあ歌詞の授業は無駄に長くなりそうだったから、ちょうどいいかもな。
  それにまた詞先について語ろうと思っているぞ。

妹:詞先が好きなのか?

慧:そういう訳じゃない。
  東方ヴォーカルが人気になったのは曲先のおかげだろ?
  ZUNが作曲した楽曲はメロディが素晴らしいからな。

妹:それに異論はないな。

慧:よし、それじゃヴォーカルで現在活動中の人も志望中の人も、
  健康な体を維持しろよ!

妹:常に健康体の私には無縁の話だな。

慧:お前は精神面を鍛えろ。
  輝夜と未だにイチャついているようじゃ、いつまでたっても子供だぞ。

妹:イチャついているんじゃなくて殺し合いだよ!!

慧:この程度の冗談で怒るのが精神面でまだまだ幼いという証拠だ。

妹:ドヤ顔が腹立つ・・・

慧:ではヴォーカルの授業はこれでおしまいだ。
  次の授業は歌詞に関してやっていくつもりだから、皆忘れずに出席しろよ。

妹:今回も慧音の熱血っぷりが露骨に出てた授業だったな。

慧:呆れた顔をするな。
  これでも結構好評なんだぞ?

妹:マジか。

慧:技術的な内容はネットで検索すればどこでも学べる時代だからな。
  だがネットで調べると人との触れ合いが極端に減るから、心の面に関して教わる機会が無くなってしまうんだ。
  モチベーションや立ち回り方は技術なんかよりも一番重要なのに、その事について教えているサイトは無いだろ?
  今のインディーズレーベルは技術のみで作られたバンドが増えたせいで、
  オリジナル性に欠ける洋楽のコピーバンドばかりだ。
  だから私の授業はどこにでも溢れている技術的な内容じゃなくて、哲学や精神面を中心としているんだ。

妹:言われてみれば、有名な音楽家は心の面を語っていることが多いな。

慧:音楽に一番必要なのは技術じゃない。ハートだよ。

妹:なんだ・・・?
  「布都ちゃんが吹っ飛んだ!」
  を遥かに超える異様な悪寒は・・・

慧:結構傷つくぞ・・・
  私もたまには名台詞的なものを言ってみたかったんだ。

妹:使い古された言葉を言うなよ。

慧:まあいいじゃないか。
  それじゃ本当にこれで終わりだ。
  みんな、絶対に風邪ひくなよ!

妹:慧音の台詞で皆に悪寒がはしっていると思うぞ。

慧:うるさい。


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